LPIC 101試験に合格しました&体験記
みなさんこんにちは。
LPIC試験を受けると、去年宣言しました。
stonebeach-dakar.hatenablog.com
先日、1つ目の101試験に合格しましたので、それについて書いていきます。
得点
590点で一発合格しました。
合格点は500点、全60問なので、そこまでギリギリというわけではありませんが、
700点を取るつもりでやっていたので、ちょっと悔しさがあります。
TOEICみたいにスコアによる評価ではなく、ボーダーラインを超えたか超えなかったかの試験なので、合格さえしていれば点数に特に意味はないと思いますが。
試験を受けてみての感想
そんなことないでしょ〜と言われるかもしれませんが、応用情報技術者試験より難しかったかもしれません。
応用情報技術者試験は、午前も午後も手応えを感じていたのですが、LPIC101試験は手応えが無く、採点ボタンをクリックするのに非常に迷いました。
何故かと言うと、応用情報技術者試験の午前問題もLPICも基本は選択問題なのですが、応用情報技術者試験は「正解以外は明らかに間違ってそう」な選択肢なのに対し、
LPIC試験は「たぶん・・・まちがってる・・・よね?」という選択肢が多いです。
例えば、--listオプションはあるコマンドでは短縮系が-l、別のコマンドは-Lだったりします。
Linuxのコマンドラインのオプションは、大文字・小文字を区別しているので、lとLを間違えるとアウトです。
ただし、設定ファイルなどは大文字・小文字を区分しない、ということもありますので、混乱しやすくなっています。
なので、しっかり覚えていない限り非常に迷う問題が多いと感じました。
問題文も応用情報技術者試験の場合は素直な問題文なのですが、LPIC試験は引っ掛け問題が多いです。
なので、問題文はしっかり読み込む必要があります。
これについては、Ping-tやあずき本の模擬試験で引っかかりまくって学習しました。
自分が受けたときの問題ですが、バイナリを保存するパスやconfigファイルのファイルパスを問う問題が4,5件程ありました。
逆に、全く見なかった問題がファイル圧縮関係でした。
ただし、LPIC試験の問題文が日替わりとか月替りで何パターンかのローテーション、という可能性はありますので、余り参考にはしないでください。
※再受験ポリシーを見た感じ、1ヶ月ぐらいのローテーションかも。
最後に、Ping-tやあずき本の模擬試験で見たことがないような問題も出てきました。
というよりは問題の切り口が全く違う、という感じでした。
教材の答えの内容がが試験の問題文になり、教材の問題文が試験の答えになっていると感じの問題もあったので、教材の問題文に書かれた言葉の意味もしっかりと頭に入れておいたほうが良さそうです。
どうしてもわからない問題がいくつかありましたが、選択問題であれば絶対にありあえない答えを除いて行くことで選択肢を絞る(いわゆる消去法)を使うことで多少正答率が高まるのでおすすめです。
もちろん、ちゃんと理解するのが大切なのですが。
勉強方法
勉強に使った教材を紹介します。
感想にかいたとおり、色々な切り口からの問題があるので、1つの教材にこだわるよりは様々な観点から勉強できるよう
複数の教材を使うことをオススメします。
1週間でLPICの基本が分かる本
- 作者: 中島能和
- 出版社/メーカー: インプレスジャパン
- 発売日: 2014/01/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
自分の場合OSXをつかってることもあってある程度コマンドラインは知っていたので読む必要はあんまりなかった気がします。
Linux自体初心者だったらいきなりあずき本を読まないで最初にこちらを読むほうが絶対にいいと思います。
Linux教科書 LPICレベル1(通称 あずき本)
Linux教科書 LPICレベル1 Version4.0対応
- 作者: 中島能和,濱野賢一朗
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2015/06/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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あずき本、チョコ本として親しまれる教科書。
勉強はこれとPing-tメインでした。まずはあずき本で1章よみ、Ping-tでその章の問題をとき、次の章に移る・・・という感じで初期の勉強を進めていました。
古本屋で探すかーと思ったアナタ、要注意!古いバージョンの教科書の可能性があります。
受ける試験のバージョンはしっかり確認して下さい。
基本的に教科書なので問題は余りありません。
そして、この教科書で全部カバーできるとは限りません。
Linux標準教科書
- 作者: 岡田賢治,川井義治,宮原徹,佐久間伸夫,遠山洋平,田口貴久
- 出版社/メーカー: 特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)
- 発売日: 2013/03/17
- メディア: Kindle版
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LPIC試験を運営しているLPI-JAPANが作成したLinuxの教科書。
[ なんと無料です!
※Kindle版は有料ですが、それでも200円
実際に読んでみましたが、非常にわかりやすく、あずき本がカバーしていない領域もカバーしています。
惜しむらくはLPIC試験用ではないのでどこが出題範囲かわからないこと。
一応標準教科書は101と102の出題範囲、ということになっていますので、一度は読んでみても良いかもしれません。
Ping-t
LPIC101試験のコンテンツは全て無料で使えます。
800問ほどあるWeb問題集があり、それぞれに詳細な回答がありますので、人によってはPing-tだけで十分合格出来ると思います。
個人的に、すべてのコインを金にするのはもちろんのこと、模擬試験を受ける、そしてコマ問をやるのが非常にオススメです。
コマ問というのは選択問題ではなく、回答を自分で入力する問題です。
問題集を全問クリアしたとしても、選択肢を覚えているだけだったりすることがあり、本当にそのコマンドを覚えているのか、問題と答えの組み合わせを覚えているだけではないのか、ということがコマ問で確認できるので、非常に有用だと感じました。
上に書いたのはまんま自分のことで、全部金のBOXに入れて模擬試験も80%のアベレージでしたが、コマ問をやってみると悪いときは50%だったことがありました。
これはちゃんと理解していないのでは?と思い、試験の3〜4日前はもう予想問題はやらず、コマ問のみで学習を進めました。
他ブログでも似たようなことが書かれていますが、Ping-tをやるならコマ問は絶対にやるべきだと思います。
コマ問をやってこそ、初めてちゃんと覚えているかが確認でき、ウィークポイントが分析しやすくなります。
実機で確認
がんばれば実機がなくても合格はできると思いますが、実機を準備して色々やってみることがが合格の早道だと思います。
実機のインストール方法は様々なやり方がありますので、インストール方法の紹介記事などを参照してください。
試験ではRedHut系、Debian系、両方のパッケージ管理コマンドの問題がありますので仮想環境を使ってRedHut系ならCentOS, Debian系ならUbuntuを準備するのをオススメします。
何方も最新版はinitコマンドはsystemdですが、LPIC試験でUpstartやSysVinitに関する問題はあまりなかったので設定ファイルのパスだけ覚えておけばあとは大体systemdで事足ります。
例えば、オプションコマンドがなかなか覚えられない時に、文字の意味を理解すると覚えやすいことがあります。
そこで、実機でオンラインマニュアルをみて、なぜこの文字なのか、というのを確認することが出来ます。
システムロケールを日本語に設定しておけば、メジャーなコマンドは日本語版のマニュアル整備されています。
例:lsコマンド
$man ls LS(1) ユーザーコマンド LS(1) 名前 ls - ディレクトリの内容をリスト表示する 書式 ls [オプション]... [ファイル]... 説明 FILE に関する情報を一覧表示します (デフォルトは現在のディレクトリ)。 -cftuvSUX または --sort が指定されない限り、要素はアルファベット順で並べ替えられます。 長いオプションに必須の引数は短いオプションにも必須です。 -a, --all . で始まる要素を無視しない -A, --almost-all . および .. を一覧表示しない --author -l と合わせて使用した時、各ファイルの作成者を表示する -b, --escape 表示不可能な文字の場合に C 形式のエスケープ文字を表示する <省略>
102試験について
勉強方法は同じくあずき本とping-tでやりますが、今回予想しなかった切り口の問題が多かったことから、
スピードマスター問題集を買うかもしれません。
Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version4.0対応
- 作者: 有限会社ナレッジデザイン山本道子,大竹龍史
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2015/11/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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データベーススペシャリスト試験が4月半ばに控えているので、2月には合格してデータベーススペシャリスト試験の準備を始めたいところです。