「わかりやすい」文章を書く全技術100を読んだ。
最近、ブクログやAmazonでランキング上位になっている「わかりやすい」文章を書く全技術100を読んでみました。
とても勉強になり、色々な方におすすめしたいと思ったので書評を書いてていきます。
- 作者: 大久保進
- 出版社/メーカー: クールメディア出版
- 発売日: 2016/04/09
- メディア: Kindle版
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読んだきっかけ
AmazonのKindleUnlimitedでランキング1位、そしてブクログでも高評価をもらっていたこと。
そして、このブログを自分で読み直して分かりにくいなぁ、
と思う事がよくあるため、よりわかりやすい文章を書く方法を知りたかった。
本の構成
文章をわかりやすく書くための100の技を1つづつ、悪い例といい例を提示してなぜ悪いのか、どう改善すればいいかを解説していく体裁となっています。
非常にわかりやすく、またこの本そのものがいい例としてのサンプルになっています。
感想
この本から感じた大切なことは、それは読み手の事を考えているかということだな、ということでした。
例えば、ちょっと難しい用語を使ったりして、「プロっぽい」文章を書くようにしている人がいるとします。
ですが、難しい言葉を使っているので、殆どの人は意味がわからなくて読みたくても読めないので、殆ど読まれない可能性があります。
難しい言葉を使った後に意味を()で囲んで書く、もしくは難しい言葉を使わないようにすることで色々な人が意味を理解できるようになるので、
読まれるようになります。
こういった例がしばしばあり、自分の基準で書くのではなく読み手の基準を考えて書くことが大切だな、と身にしみました。
こういう技術ブログを書いていると、そもそもの概念自体が難しいものがあり、結果として説明が難しくなってしまうこともあります。
そういう時に、「難しい話だから仕方がない」のではなく、どうすればわかりやすくなるかを常に考える努力をしなければ、という気持ちが自分に芽生えてきました。
今後、技術記事を書くときはこの本で学んだことを活かしていきたいです。
忙しい人は
読んでみたいけど中々時間がとれなくて読めないよ…という忙しい方は、
感想にも書いたとおり、最初の30個程は一般的なことが書かれているので、読み飛ばしても良いと思います。
そして、必ず読むべき技術は第4章 その他、知っておくべき12の技術です。
タイトルからは補足のようにも感じられますが、個人的にはこの章の12の技術が大切だと感じました。
どのような技術かというと、
- テーマの決定
- 材料集め
- 構成
- 執筆・推敲
- 批判的な態度で見直す
- 客観的な態度で見直す
- 他人に読んでもらう
- ポイントを絞って、読み返す
- 書き写す
- 自分の文書を人に見せる
- 技術を言語化する
- 書く
というものです。
ある程度それなりに文章がかける方は、この第4章だけ読んでおけばそれだけでもかなり読みやすくなると思います。
どのような内容かは、是非本を読んでみてください。
しかし、100個目の大トリの技術は「書く」、これはちょっとシビれる構成だな、と感じさせられました。
どんな人にオススメしたいか
人を選びません。すべての日本人、そして日本語を勉強している外国人、みんなにおすすめ出来ます。
思いつくだけでも、
- ビジネス文書がうまくかけないビジネスマン
- 大学受験のため小論文の勉強をする学生
- 卒業論文が上手くかけない学生
- 難しい事をわかりやすく説明することを求められるエンジニア
- 君の本は何を言いたいのかわからないと言われた小説家
- 年賀状のメッセージが長くてわかりにくくなってしまう人
- ブログの読者数・閲覧数が増えないブロガー
と、たくさんの立場の人が思いつきます。
それもそのはず、わかりやすい文章を書く技術というのは日本人であればどんなシチュエーションでも役に立つものです。
実際に、私もこの本を読んでブログのアクセス数が月1万になりました!といつか言ってみたいです。
冗談はさておき、実際に自分でよんでみても、ちょっとわかりやすくなったかな?と感じます。
わかりやすい日本語って難しいよね、と読んでいるアナタ、ぜひこの本を手に取ってみませんか?
- 作者: 大久保進
- 出版社/メーカー: クールメディア出版
- 発売日: 2016/04/09
- メディア: Kindle版
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